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「Javaの絵本――Javaが好きになる9つの扉」

Javaの絵本――Javaが好きになる9つの扉
著者 : アンク / 出版社 : 翔泳社
定価 : 1,659円(消費税79円ふくむ)

この間、Java と C# とを並行的に学んできた。
しかし、「実力アップの秘けつはこれだ!――Java & .NET“超高速”学習法」(「日経ソフトウェア」2005年2月号)がヒントになって、並行的=バラバラに学ぶのではなく、相乗的に学ぶのがいいかも、と発想を転換することにした。

となると、やはりコアとなるのはオブジェクト指向。
ここのイメージをちゃんとしておかなくては…と選んだのがこの本。
入門書としては、いい感じなんじゃないかと思う。
基本的にねらいどおりの本だった。
やや図示それ自体を自己目的化したようで、球や直方体などの抽象的な図形が多用され、抽象的なことを抽象的なまま図にしたという感じを受ける。
もうちょっと具体性があってイメージしやすいものに置き換えられていればなおいいのではないか。
現状でも、充分合格点とは思うけど。

ただし、文法的な解説は浅いので、これですぐに Java でプログラムが書ける、とはならないだろう。
ぼくのように、ある程度Javaの「教科書」的な単語、文法のようなものを一通りやった上で、復習的に戻ってくるのにちょうどいい本だと思う。

もう一つ気になったのは、たとえば(英語、数学などの)「テスト」を「Test」と訳すなど、サンプルプログラム中の英語が大雑把で信憑性を薄くしている気がする。
力点の置き所の問題だといわれればそれまでだが、「初心者=おバカさん」というイメージにもとづいてつくられているのではないかという印象をうけて、ちょっと「カチン」ときた。

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