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	<title>DOHC. &#187; MOVIE</title>
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	<description>Daisuke Original Homepage Contents.</description>
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		<title>実話だったらおもしろい?</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/699</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/699#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 14 Feb 2007 13:44:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[* Diary *]]></category>
		<category><![CDATA[MOVIE]]></category>

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		<description><![CDATA[先日、「ドリームガールズ」について書いた後、オフィシャル・ホームページをながめていた。
ぼくは
ビヨンセが演じた主役・ディーナのモデルはダイアナ・ロスらしいとかのゴシップとか、そんなことどうでもいい気がする。
…具体的な [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>先日、「<a href="http://www.dohc.sytes.net/archives/695">ドリームガールズ</a>」について書いた後、オフィシャル・ホームページをながめていた。<br />
ぼくは</p>
<blockquote><p>ビヨンセが演じた主役・ディーナのモデルはダイアナ・ロスらしいとかのゴシップとか、そんなことどうでもいい気がする。<br />
…具体的な「誰か」なら、そこにはかならず終わりがある。<br />
…抽象的な人物で描くからこそ、そこに夢をたくすことができる、「楽しい」映画になってるんだと思う。
</p></blockquote>
<p>と書いたのだが、製作会社・配給会社の方はそう思ってないらしい。<br />
オフィシャル・ホームページの「作品情報」→「プロダクションノート」あたりを読んでいると、実在の人物やレコード会社を描いたんですよーというのを売りにしたいらしい。</p>
<p>で、最近の映画の傾向で感じていたことにピーンと来たわけですよ。<br />
つまり「実話ブーム」。</p>
<p>ここ最近、実話、もしくは実話にもとづくという点を押し出してる映画がけっこうあって、しかもそれなりにヒットしている。<br />
「<a href="http://www.eiren.org/toukei/index.html">2006年度興収10億円以上</a>」の作品のなかだけでも、「男たちの大和/YAMATO」、「子ぎつねヘレン」、「<a href="http://www.dohc.sytes.net/archives/683">フラガール</a>」、「バルトの楽園」、「ワールド・トレード・センター」、「<a href="http://www.dohc.sytes.net/archives/678">父親たちの星条旗</a>」などの実話をもとにしたもの、また一応史実をふまえているというふれこみの「ダ・ヴィンチ・コード」、実在する病気をもとにした「タイヨウのうた」など、準ずるような作品もある。<br />
現在公開中の作品にいたっては、「幸せのちから」、「マリー・アントワネット」、「<a href="http://www.dohc.sytes.net/archives/692">硫黄島からの手紙</a>」、「あなたを忘れない」などそうした作品が大集合してしまった状況だ。<br />
<a id="more-699"></a><br />
この「実話ブーム」、なぜだろうかと考えると、第一に観客の側が「視覚的なリアル」に慣れてしまったというのがあると思う。<br />
最初に「ジュラシック・パーク」を見たとき、「こんだけの恐竜、撮影のたびに檻から出したり戻したり、エサやったりたいへんだろうな…」と3秒ぐらい思った。<br />
そういう新鮮な驚きがあった。<br />
「フォレスト・ガンプ」など、「ぜったいありえない歴史的ウソ映像」を楽しませることで成立しているような映画が、アカデミー賞作品賞をとったこともある。</p>
<p>ところが観客はだんだん飽きてくる。<br />
俳優やスタントマンの体をはったアクションも「どうせCGでしょ?」と思われてしまう。<br />
だから「<a href="http://www.dohc.sytes.net/archives/248">マッハ!</a>」のように、逆に視覚的な迫力を多少犠牲にしても、「CGやワイヤーアクションをつかってませんよ」でひきつけるという逆転現象が起きる。</p>
<p>ところが、「実話」を大前提にすると、観客の目の前にある映像はたしかにつくりものだが、実在の人物が体験した映像の再現なのだ、と観客の側に大逆転の催眠術をかける効果があるのだ。</p>
<p>もう一つの理由は、脚本が楽になること。<br />
たとえば、「AさんとBさんは偶然カフェで出会う」というようなシチュエーション。<br />
映画にかぎったことではないが、受け手の側はだいたいそういう陳腐な「偶然」を許さない。<br />
だから、「急に雨が降ってきたから、AさんとBさんは雨宿りのために同じカフェに入った」というように、必然性を生み出す努力をするのだ。<br />
しかし、実話だと「現実になった」という前提そのものが必然性を与えてしまう。</p>
<blockquote><p>「現実的なものはすべて合理的であり、合理的なものはすべて現実的である」（ヘーゲル）</p></blockquote>
<p>多少論理や展開に無理があろうと「これが現実」、「それでも現実になった」と観客を納得させることができるのだ。</p>
<p>つまり、映画を作る側にとって、「実話」という冠はじつに「おいしい」のだ。<br />
「ありえそうもない実話」と、「ありえそうな虚構」――どちらがつくるのが難しいかといえば間違いなく後者。</p>
<p>もちろん、実話であっておもしろい映画というのは大歓迎。<br />
しかし、「ドリームガールズ」の場合はどうよ?<br />
もともと虚構としてつくられた作品を、実話にしちゃおうというのはムリがある。<br />
「実話」を売りにしたいなら、実名で登場してもらい、当時実際に流行った曲をつかうほうがいいんじゃないの?――と逆に思ってしまう。<br />
虚構の映画として十分おもしろいのだから、この「実話化」のプロモーションはあきらかに蛇足だ。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>「ドリームガールズ」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/697</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/697#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 05 Feb 2007 15:36:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>
		<category><![CDATA[MUSIC]]></category>
		<category><![CDATA[ジェニファー・ハドソン]]></category>
		<category><![CDATA[ビヨンセ]]></category>
		<category><![CDATA[ブラック]]></category>
		<category><![CDATA[路線]]></category>

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		<description><![CDATA[
（オリジナル・サウンドトラック）
発売元 : ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
品番 : SICP-1178 / 定価 : 2,520円(消費税120円ふくむ)
「ドリームガールズ」オフィシャルサイト
試 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/B000J20UXQ%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Ddohc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000J20UXQ"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/B000J20UXQ%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Ddohc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000J20UXQ"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MF-0U3TSL._SL160_.jpg" alt="" /></a><br />
（オリジナル・サウンドトラック）<br />
発売元 : ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル<br />
品番 : SICP-1178 / 定価 : 2,520円(消費税120円ふくむ)</p>
<p><a href="http://www.dreamgirls-movie.jp/">「ドリームガールズ」オフィシャルサイト</a></p>
<p>試写会に誘われていってきました。<br />
いやー、最近見た2本の映画と対極。<br />
とにかく楽くて最高!!<br />
オリジナルがブロードウエーミュージカルって知らなかったから、こんだけ楽しい楽曲がガンガンくるとは思わなかった。<br />
はっきりいって、椅子に腰掛けて見て（聴いて）るのはストレス。<br />
映画館じゃなくて、もともと椅子なしのデカいライヴハウスなんかで上映やったら、けっこううけると思うぞ。</p>
<p>ストーリーは別にどうってことないし、ビヨンセが演じた主役・ディーナのモデルはダイアナ・ロスらしいとかのゴシップとか、そんなことどうでもいい気がする。<br />
テレビやメディアを利用してヒットチャートをひた走る路線、虐げられた人たちのドロドロとした思いを表現してときどきマグマの噴火のような単発ヒットを生み出すドロ臭い路線、そのもとでのアーティストの葛藤…などなど、特定のアーティストということではなく60年代から80年代にかけてのアメリカのブラック・ミュージックを象徴した年表みたいなもんじゃないかな。</p>
<p>だからこそ楽しい。</p>
<p>具体的な「誰か」なら、そこにはかならず終わりがある。<br />
この作品が描いた時代からさらに20年もたっているんだから。<br />
抽象的な人物で描くからこそ、そこに夢をたくすことができる、「楽しい」映画になってるんだと思う。</p>
<p><a id="more-697"></a></p>
<p>あえていうなら、黒人の女性、「製品」と揶揄されたディーナが1人の人間としての尊厳を「Listen」という歌にのせて高らかにうたうところが一つのクライマックスだと思う。<br />
そこに二重に虐げられてきた「人」たちの人間性回復の歴史的ドラマが暗喩されているような気がする。</p>
<p>ミュージカル仕立ての映画とサントラのメディア・ミックスな感じが、「フラッシュダンス」や「フットルース」あたりを思い出させるあたりもなつかしいんだけど、詞が自分探しな曲が多いところが「いま」っぽい。<br />
だからこそ、人間性回復のメッセージに大いなる励ましがあるように感じとったんだけどなぁ。</p>
<p>そういう時代だからみんな怒ってるんですよ、柳沢大臣…とか思った次第。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>「それでもボクはやってない」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/693</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/693#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 03 Feb 2007 13:50:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>
		<category><![CDATA[加瀬亮]]></category>
		<category><![CDATA[周防正行]]></category>
		<category><![CDATA[小日向文世]]></category>
		<category><![CDATA[役所広司]]></category>
		<category><![CDATA[邦画]]></category>

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		<description><![CDATA[周防正行監督最新作『それでもボクはやってない』公式サイト
2日おいて、またしても「大事な映画」。
爽快感とか、感動とかいった感情よりも、人間の理性によびかけるタイプの映画だ。
とにかくリアル。
同じ周防監督の「Shall [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.soreboku.jp">周防正行監督最新作『それでもボクはやってない』公式サイト</a></p>
<p>2日おいて、またしても「大事な映画」。<br />
爽快感とか、感動とかいった感情よりも、人間の理性によびかけるタイプの映画だ。</p>
<p>とにかくリアル。<br />
同じ周防監督の「Shall We ダンス?」や、「シコふんじゃった」などを先駆けとして、最近元気な日本映画に共通しているのは、「ひたむきさ」だと思う。<br />
その世界にずっぽりはまって俳優たちなんかもまきこんじゃって、生身で表現する感じ。<br />
これはもうリアルの前提として必要な姿勢だと思う。<br />
先日紹介した<a href="/archives/683">「フラガール」</a>もそう、「ウォーター・ボーイズ」もそう、ラストの決定的なところにむかって、俳優が役と一体になって練習し、挫折し、それでも精一杯とりくむ過程までもが映画の一部、みたいな。<br />
ハリウッドだったら「ドル箱」俳優の「顔が見えないところはスタントの仕事でしょ?」の一言で終わっちゃいそうな…。</p>
<p>今作においても、少なくとも周防監督自身は相当数の裁判を傍聴し、本を読み、関係者の話を聞いてつくりあげたんだろうなぁ…というその没入感やリアリズム、そういったものが自然にかもし出す恐怖や屈辱、笑いや希望にあふれている。<br />
それをあえて「演出してやろう」という感じでなくやっているところに新しさがある。</p>
<p>そして、この映画、痴漢冤罪事件をテーマにしてはいるけれど、やはり日本の司法制度全体を告発した社会派映画だ。<br />
<a id="more-693"></a><br />
劇中でも、役所広司さん演じる主任弁護士・荒川正義が「痴漢冤罪事件は、日本の裁判制度の問題点が凝縮されている」といったセリフがある。</p>
<p>そしてラストの判決シーンで加瀬亮さん演じる被告人・金子徹平や小日向文世さん演じる裁判官を、真正面、真横といった、あまり映画で用いない構図で撮影する。<br />
美術の世界では、真正面（フロンタル）はおもに宗教画などでつかわれ、対象を神聖化するのにつかわれてきた。<br />
また、真横の構図も、コインなんかに見られるように歴史的人物を描写するのに用いられ、やはり生身の人物描くというよりは、ある程度その人物を神格化する作用がある。<br />
このラストシーンの構図は、被告人と裁判官を抽象化して描く、つまり一つの痴漢冤罪事件を描いたにとどまらないことを示す隠れたメッセージだとうけとった。</p>
<p>ま、劇中のセリフを借りれば、「警察、検察…お上（かみ）にたてつこう」という映画なんじゃないだろうか。<br />
こういうものに国民が不信感を抱いてるときだからこそ、このリアリズムが痛快な感情をも抱かせるのだ。</p>
<p>p.s. この映画のパンフレットも実にしみじみとまじめなつくり。<br />
最近、せっかく買ったパンフレットがまったくもって手抜きでガックリくるケースが少なくない。<br />
それゆえ、映画の評価とは別にパンフレットの評価もやろうかと思っていた矢先。<br />
裁判制度のQ&#038;A、参考文献など、あとから映画の世界をふくらませてくれる、これだけの企画をもったパンフレットもめずらしい。（めずらしいと困るんだが）<br />
映画を見る人は、ぜひパンフレットもセットの現金を用意して出かけてほしい。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>「硫黄島からの手紙」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/692</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/692#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 02 Feb 2007 14:00:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dohc.sytes.net/index.php/archives/692</guid>
		<description><![CDATA[
「父親たちの星条旗 &#124; 硫黄島からの手紙」公式ホームページ
見終わった後のこのいやーな気分。
もう一方の「父親たちの星条旗」を見終わったときにも、いやな感じがあったが、それは罪悪感と、戦争推進のために手段を選ばない政治 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99-DVD-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89/dp/B001JPSLTW%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Ddohc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001JPSLTW"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31oAV6I93hL._SL500_.jpg" alt="" /></a></p>
<p><a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/">「父親たちの星条旗 | 硫黄島からの手紙」公式ホームページ</a></p>
<p>見終わった後のこのいやーな気分。<br />
もう一方の<a href="http://www.dohc.sytes.net/index.php/archives/678">「父親たちの星条旗」</a>を見終わったときにも、いやな感じがあったが、それは罪悪感と、戦争推進のために手段を選ばない政治手法への嫌悪感という、わりと左脳的に分析可能なものだった。<br />
しかし、本作、「硫黄島からの手紙」のいやーな気分は簡単に説明できない。<br />
出てくる人たちの多くがけっして悪人といえるような人たちではないのだから。</p>
<p>むしろこの映画、大事な映画だと思う。<br />
見ていてハリウッド映画であることを忘れてしまうような、徹底して日本人の視点＝日本人が共感できるものに仕上げていること。<br />
それは1人の日本兵のセリフ、</p>
<blockquote><p>「米兵はみんな腰抜けだと思ってた。でも、そうじゃなかった。鬼畜米英という言葉に踊らされていた」</p></blockquote>
<p>――このセリフの裏返しがテーマであることがよくわかる。</p>
<p>アメリカにとっての第二次世界大戦には「自由のため」「世界平和のため」という大義名分がある。<br />
しかし、その美名のもとに殺してきた日本人はどんな人たちだったのか、その一人ひとりの生き方、人生に思いをはせたことがあったのか?――アメリカ国内において、この問題提起の意味は非常に大きいのではないかと思う。</p>
<p><a id="more-692"></a></p>
<p>（アメリカ人がそうであるのと同じように）国と家族を愛し、野蛮人どころか徹底した知略と兵士への愛情で指揮をとった栗林中道（渡辺謙さん）や、スポーツやジャズ、アメリカのウイスキーを愛して米兵捕虜への配慮も忘れなかったバロン西（伊原剛志さん）といった士官たち、また、日本軍とアメリカ軍の両方に命の危険を感じながら、ただただ妻と顔も見ていない赤ん坊のために生きて帰ることだけを思いつめた西郷（二宮和也さん）など被害者である一兵士たち――彼らの姿をアメリカ人はどう見たのか。<br />
彼らを苦しめ、恐怖させているのが自分たちの「父親」たちアメリカ人であることをどう感じとったのか。<br />
興味が尽きない。</p>
<p>同じことをアメリカとドイツという関係で描いてもよかったはずだ。<br />
しかし、それでは「異なる文化や人種の理解」といういまの世界に欠くことのできないメッセージを発することができないことを感じとった製作者の嗅覚なのではないかと思う。<br />
最近のソマリアの攻撃にしても、イラク戦争にしても、アメリカが戦争をしかけるとき、「文化・人種の違い」はアメリカ国内の支持をえる大きな要素になっている。<br />
もっといえば、広島・長崎への原爆投下にも、背景にアメリカ国内でのこうした意識があったという説もある。</p>
<p>けっしてこの映画を、日本にも誇り高くたたかった兵士たちがいた、という美談としてぼくたち日本人が語ってはいけないと思う。<br />
アメリカのクリント・イーストウッドがかつての敵国日本人に敬意を払ってくれたのと同様に、かつて「皇国」日本が「鬼畜米英」や「劣等民族」と呼んでいた人びと、文化に想像をふくらませることこそが、この映画のメッセージだと思う。</p>
<p>だからこその見終わった後の、いやーな気分。<br />
これは、戦争そのものへの感情的な拒否感なのだろう。<br />
そう思うとこの「いやーな気分」もこの映画の大事さの一つなのだ。</p>
<p>「いい人」であっても戦争そのものを否定できなかった栗林中道とバロン西は戦場で倒れ、戦争そのものに疑問と反感を抱いていた西郷だけが生き残るというのもあたたかく、希望がある。<br />
いまアメリカでさえもこうした戦争そのものへの批判がひろがっているなかで、憲法９条にこそ新しさがあると思う。<br />
その時代の変化についてこれない人たちこそ、時代遅れなのは明白ですよ、安倍さん。</p>
<p>p.s. 邦題 : 「硫黄島からの手紙」だと、一通の手紙というイメージだったが、ラストシーンで、たくさんの手紙が雪のように舞い落ちるのが印象的だった。<br />
この1カットで、2時間20分という長時間にわたって西郷の視点から描いてきたストーリーには、もしかしたら兵士の数だけのストーリーがあったかも知れない…という広がりと重みをもたせることに成功している。<br />
たしかに原題は「Letter<strong>s</strong> from Iwo Jima」と複数形。<br />
いい意味でだまされた。</p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>2</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>「とかげの可愛い嘘」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/686</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/686#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 08 Jan 2007 13:12:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>
		<category><![CDATA[カン・ヘジョン]]></category>
		<category><![CDATA[チョ・スンウ]]></category>
		<category><![CDATA[韓流]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dohc.sytes.net/index.php/archives/686/</guid>
		<description><![CDATA[「とかげの可愛い嘘」公式ホームページ
実質、ことし最初の投稿ですね。
あけましておめでとうございます。
さて、ことし最初に見た映画は、「とかげの可愛い嘘」。
これまで見た「ラブストーリー」、「マラソン」でのいい人っぷりが [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.cinemart.co.jp/tokage/">「とかげの可愛い嘘」公式ホームページ</a></p>
<p>実質、ことし最初の投稿ですね。<br />
あけましておめでとうございます。</p>
<p>さて、ことし最初に見た映画は、「とかげの可愛い嘘」。<br />
これまで見た「<a href="/archives/158/">ラブストーリー</a>」、「<a href="/archives/503/">マラソン</a>」でのいい人っぷりが好感触だったチョ・スンウの主演作品というのが選んだ理由の一つ。<br />
もう一つは、↑で予告編（Trailer）を見てもらえればわかるとおり、カン・ヘジョン演じる謎めいた…というか風変わりな女性アリがもつおとぎ話的なムードと、病室の風景といった韓流ムードたっぷりだったから。</p>
<p>全体としてかぐや姫を思わせる、実に日本的・アジア的なおとぎ話っぷりは、アプローチとして新鮮。</p>
<p>（↓以下、ややネタばれあり）</p>
<p><a id="more-686"></a></p>
<p>いくつか「何で?」とつっこみを入れたくなる強引なストーリー展開は、全体のおとぎ話的ムードでごまかせるとしても、ラストの方にむかっての彼の行動があまりに不自然におおげさで、基本的にけっこう泣けるはずの展開なのに「←泣くほどか?」とツッこむ自分のせいでテンションが下がる。</p>
<p>なるほど。<br />
前半は、アリのウソや急に現れてはまたいなくなってしまう風変わりぶりといった出題が中心。<br />
農村の風景のなかでの純情な恋愛が心あたたまる。<br />
「ラブストーリー」に通じるけど。<br />
謎解きとのマッチングも効果的だ。</p>
<p>愛する人の死にどう臨むのか、というのが後半のテーマかな。<br />
問題は、その謎解きの答えが出た後に、どこにどう着地させるかが問題。<br />
着地地点も悪くない。<br />
そこまでのコース選択が甘い。</p>
<p>（↓以下、決定的にネタばれ）</p>
<p>しかし、決定的なのは、いかに「おとぎ話」であっても「エイズ」という病名を出すにしてはあまりに無責任な表現だったということだ。<br />
「エイズ」という固有名詞を出さなければ、まだこれまで書いてきた積極的な評価が生きるのだが。</p>
<p>アリが幼い段階で「エイズは接触感染する」と「誤解」したことが、学校でウソをついた理由だが、エイズ（HIV）は「<a href="http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec17/ch199/ch199a.html">職場、学校、家庭での軽い接触ではうつらない</a>」（万有製薬<a href="http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/index.html">「メルクマニュアル医学百科 最新家庭版」</a>。ほか、<a href="http://api-net.jfap.or.jp/">「エイズ予防情報ネット」</a>の「<a href="http://api-net.jfap.or.jp/htmls/frameset-01.html">エイズQ&#038;A。</a>」などを参考に）</p>
<p>たしかに、エイズがまったく新しい病気だった一時期、こうした誤解がひろく流布されていたのは確かだ。<br />
日本の場合は、「薬害エイズ」という製薬会社と厚生省ぐるみの誤りを矮小（わいしょう）化するため、セックス、接触による感染を一面的に強調したといわれている。</p>
<p>しかし、現在ではまったくの誤解。<br />
結果として、この誤解と偏見を助長するものになってしまった。<br />
せめて、エンドロールで注意書きするぐらいのことはできただろうに…。</p>
<p>つくり手は、この映画で描いた誤解と偏見ゆえの悲劇を、「けっしてくりかえしてはいけない」ものととらえているのか、「人生ではたまにはそういうこともあるよな」という程度にしかとらえていないのか――観客が見せる涙の量に、そうしたつくり手の構えが反映していることを自覚するべきだと思う。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>ことし見たけど、紹介しそこねてた映画</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/684</link>
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		<pubDate>Fri, 29 Dec 2006 12:12:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>

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		<description><![CDATA[（以下、たぶん見た順）
「スタンドアップ」

「スタンドアップ」オフィシャルサイト
「ナイロビの蜂」

映画『ナイロビの蜂』公式サイト
「ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！」

映画『ウォレスとグルミット　野菜畑で [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>（以下、たぶん見た順）</p>
<p>「スタンドアップ」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000F1IP38/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000F1IP38.01._SCMZZZZZZZ_V55592593_.jpg" alt="スタンドアップ 特別版" border="0" /></a><br />
<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/standup/" target="_blank">「スタンドアップ」オフィシャルサイト</a></p>
<p>「ナイロビの蜂」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000HEZ4BY/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000HEZ4BY.01._SCMZZZZZZZ_V60255077_.jpg" alt="ナイロビの蜂" border="0" /></a><br />
<a href="http://www.nairobi.jp/" target="_blank">映画『ナイロビの蜂』公式サイト</a></p>
<p>「ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FO4IFY/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000FO4IFY.01._SCMZZZZZZZ_V52408372_.jpg" alt="ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! スペシャル・エディション" border="0" /></a><br />
<a href="http://www.wandg.jp/teaser/index.html" target="_blank">映画『ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！』オフィシャルサイト</a></p>
<p>「力道山」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FJMXP6/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000FJMXP6.01._SCMZZZZZZZ_V52780913_.jpg" alt="力道山 デラックス・コレクターズ・エディション" border="0" /></a><br />
<a href="http://www.sonypictures.jp/movies/rikidozan/site/" target="_blank">『力道山』公式サイト</a></p>
<p>「ホワイトプラネット」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FOQGTU/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000FOQGTU.01._SCMZZZZZZZ_V66788423_.jpg" alt="ホワイト・プラネット サウンドトラック" border="0" /></a><br />
（↑オリジナルサウンドトラックCD）<br />
<a href="http://www.whiteplanet.jp/" target="_blank">「ホワイトプラネット」オフィシャルサイト</a></p>
<p>「ハイジ」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000IMUX6G/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000IMUX6G.01._SCMZZZZZZZ_V39656525_.jpg" alt="ハイジ" border="0" /></a><br />
<a href="http://www.heidi-movie.jp/" target="_blank">「ハイジ」オフィシャルサイト</a></p>
<p>「犬神家の一族」<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JSI5RI/dohc-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000JSI5RI.01._SCMZZZZZZZ_V34255403_.jpg" alt="犬神家の一族 オリジナルサウンドトラック" border="0" /></a><br />
（↑オリジナルサウンドトラックCD）<br />
<a href="http://www.inugamike.com/" target="_blank">「犬神家の一族」オフィシャルサイト</a></p>
<p>こんなもんかな。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>「フラガール」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/683</link>
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		<pubDate>Thu, 28 Dec 2006 13:13:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>

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		<description><![CDATA[
発売元 : ハピネット・ピクチャーズ
品番 : BIBJ-7170 / 標準小売価格 : 3,990円(消費税190円ふくむ)
映画「フラガール」オフィシャルサイト
最初、完全ノーマークだったわけですよ。
「常磐ハワイ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-%E6%9D%8E%E7%9B%B8%E6%97%A5/dp/B000MEXAO2%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Ddohc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000MEXAO2"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2Bq3dahBVL._SL500_.jpg" alt="" /></a><br />
発売元 : ハピネット・ピクチャーズ<br />
品番 : BIBJ-7170 / 標準小売価格 : 3,990円(消費税190円ふくむ)</p>
<p><a href="http://www.hula-girl.jp/">映画「フラガール」オフィシャルサイト</a></p>
<p>最初、完全ノーマークだったわけですよ。<br />
「常磐ハワイアンセンター」で「フラダンス」? ちょいダサから一歩踏み外したかなりダサで、適当に笑わせて終わりでしょ?――ってな印象で。</p>
<p>結局、2回行きました。<br />
DVD が発売されたら、買いそうな勢いです。</p>
<p>何がいいって、労働賛歌なところ。<br />
夢や希望や誇りをもって働くということに感動できるって大事だと思う。</p>
<p>蒼井優さん演じた主人公・谷川紀美子のお母さん。<br />
自分も先立った夫も炭鉱で長年働いてきて、最初は娘のフラを「裸踊り」呼ばわりして反対しているが、やがて…<br />
「自分はずっと、働くってことは暗いところで汗水流して歯をくいしばってやるもんだと思ってたけど、明るい光を浴びて笑顔でだれかに喜んでもらえる、娘たちの未来にはそんな働き方があってもいいんじゃないか」<br />
ってセリフ。<br />
いいねぇ。<br />
「明るい光を浴びて笑顔でだれかに喜んでもらえる働き方」ってのは、何もダンスだけじゃなくて、働くこと一般にあてはまっていいと思う。<br />
便利な機械や、化学製品や、医薬品が発明されている現在なら、昔――この映画が描いている1960年代なんかよりずっとずっと、働くってことは楽なはずなんじゃないだろうか?<br />
同じことをするんでも、軽い力で、短時間に、できるはずなんだから。<br />
それなのに、労働時間はどんどん長くなって、過労死したり、仕事の悩みで自殺したり…ほんとに歪んでると思う。</p>
<p><a id="more-683"></a><br />
映画のパンフやらでは、李相日監督はあるイヤな世界から「抜け出したい」って気持ちを描いたって語られているけれど、映画のなかでは、結局閉じた世界が内部的に変化していった結果だということを明示している。<br />
（父親がリストラされた友だちが街を出ていくところと、外からの借金取りがやっていくところ、その出入り口として川にかかる細い橋がつかわれていて、そこが唯一外界との接点であることを表現している）</p>
<p>そしてその変化と同時に、「だから炭鉱で働いてちゃダメ」とはせずに、同じように働くことのたくましさを表現しようとしている。<br />
（しずちゃん演じる小百合が炭鉱の事故で父が死にかけているのに「踊らせてくれ」とうったえる場面、豊川悦司さん演じる谷川美紀子の兄が、妹のフラダンス・デビューの裏で晴れやかに炭鉱にむかうカット、いずれもダンスと炭鉱の仕事を同列視する表現）</p>
<p>…ま、2度もみるとちょっと説教がましいけど、とにかくいいから。<br />
機会があったら見て!!</p>
<p>【追記】<br />
高橋克実さん演じた、早苗（紀美子をフラに誘った友人）の父親のことで一言。</p>
<p>ぼくも一晩だけ高橋克実さんのことが嫌いになりました。<br />
あの尋常でない暴れっぷりに。</p>
<p>でも、一晩「尋常でない」が気になって考えてみたら、高橋さん演じた炭鉱労働者の「何十年勤めて紙切れ一枚でおしまいか」のセリフにあるとおり、冷たいリストラこそ「尋常でない」のではないか、と。<br />
あのリストラさえなければ早苗は殴られる必要も、フラをやめる必要もなかったわけで。</p>
<p>早苗の顔の傷は、リストラされた労働者が受けた心の傷を視覚的に表現した「言い換え」なんじゃないかなぁと思いますよ、ぼくは。</p>
<p>労働者へのあたたかいまなざしも↑の労働賛歌としてうけとめた次第です。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>「父親たちの星条旗」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/678</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/678#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 12 Dec 2006 13:52:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>

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		<description><![CDATA[
発売元 : ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社
品番 : DLY-12161
「父親たちの星条旗 &#124; 硫黄島からの手紙」公式ホームページ
ちょいと前に見てました。
↑の有名なイメージから、英雄にまつりあげら [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%88%B6%E8%A6%AA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%98%9F%E6%9D%A1%E6%97%97-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89/dp/B001JPSLTM%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Ddohc-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001JPSLTM"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31-yQigmNbL._SL500_.jpg" alt="" /></a></p>
<p>発売元 : ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社<br />
品番 : DLY-12161</p>
<p><a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/">「父親たちの星条旗 | 硫黄島からの手紙」公式ホームページ</a></p>
<p>ちょいと前に見てました。<br />
↑の有名なイメージから、英雄にまつりあげられた兵士たちが、戦費調達のキャンペーンにまきこまれるというストーリー。</p>
<p>「自分が戦場で見たこと、やったこと…それは、とても英雄と呼べるものではない」</p>
<p>このメッセージは強烈。<br />
アメリカにとっての第2次世界大戦は、日独伊のファシズム国家をうちやぶるという大義あったものと評価されている。<br />
しかし、「戦争」という枠に大義があっても、一人ひとりの兵士が見たものは残酷な人間否定、自己否定をふくんでいるという矛盾。<br />
むしろ、一人ひとりの兵士の心のなかこそ、その矛盾の「戦場」だったのではないかと思わせる。</p>
<p>「戦争とは愚かなものだ」――きびしい現実を時間で癒した人たちが語る昇華されたメッセージにぜひ耳を傾けてほしい。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>「出口のない海」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/655</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/655#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 20 Oct 2006 14:02:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[MOVIE]]></category>
		<category><![CDATA[MUSIC]]></category>
		<category><![CDATA[9条]]></category>
		<category><![CDATA[上野樹里]]></category>
		<category><![CDATA[伊勢谷友介]]></category>
		<category><![CDATA[佐々部清]]></category>
		<category><![CDATA[山田洋次]]></category>
		<category><![CDATA[市川海老蔵]]></category>
		<category><![CDATA[日本国憲法]]></category>
		<category><![CDATA[邦画]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dohc.sytes.net/index.php/archives/655/</guid>
		<description><![CDATA[
（「『出口のない海』オリジナル・サウンドトラック」）
発売元 : コロムビアミュージックエンタテインメント
品番 : COCQ-84208 / 定価 : 2,520円（消費税120円ふくむ）
「出口のない海」公式ホーム [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GFM890/dohc-22/ref=nosim/" name="amazletlink"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000GFM890.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="「出口のない海」オリジナル・サウンドトラック" style="border: none;" /></a><br />
（「『出口のない海』オリジナル・サウンドトラック」）<br />
発売元 : コロムビアミュージックエンタテインメント<br />
品番 : COCQ-84208 / 定価 : 2,520円（消費税120円ふくむ）</p>
<p><a href="http://www.deguchi-movie.jp/">「出口のない海」公式ホームページ</a></p>
<p><a href="/archives/230/">「チルソクの夏」</a>、「カーテンコール」と、自分のピントにぴったりだった佐々部清監督作品ということで楽しみに出かけた。</p>
<p>多量の爆薬を積み、人間が操縦して敵艦船に体当たりするという人間魚雷、回天。<br />
戦争に行く意味、敵を殺す意味、自分の死の意味…それを考えつづけた学徒兵たちの葛藤が全体を覆う。<br />
回天を敵艦船のそばまで運ぶ潜水艦と、人一人がやっと座れる回天内部が映画の主要な場面となり、精神的にも肉体的にも「出口のない」状況を描く。<br />
生きて帰ることになっても、「（お国のために）死ねなかった」という残酷な後悔をひきずるという出口のなさ…。<br />
靖国史観派の人たちは、戦争を反省することを自虐というが、戦争ゆえに引き起こされたこの「生きていることへの自虐」をどう説明するのか。</p>
<p>主人公たち個人の葛藤が問題なのではない。<br />
戦争というシステムが彼らをそこに追いこんだというメッセージが大事だ。</p>
<p>激しい応戦があるわけではないし、血が出るとか、手足がふっ飛ぶとかいう視覚的・肉体的な苦痛もないので、戦争映画としては淡々としているかもしれない。<br />
しかし、ずっしりと心にのしかかる映画だ。<br />
翌日、妙に腹筋や太ももが筋肉痛で、きっと映画館の座席でふんばってしまっていたのだろう。</p>
<p>市川海老蔵さんが演じた主役の並木浩二は、甲子園にも出場した大学野球のピッチャー。<br />
戦争が切り裂いた若者の夢として野球を選んだのは「出来すぎ」と思うかもしれない。<br />
しかし、実際にそんな青年がいたのだ。<br />
<a id="more-655"></a><br />
そのうちの一人として心に残っているのは嶋清一さん。<br />
1939年の甲子園第25回大会で、準決勝、決勝をノーヒット・ノーランにおさえる大記録をうちたてた。<br />
約70年を経た現在まで、同一大会で2回のノーヒットノーランというこの記録はぬりかえられていない。<br />
彼がすすんだのは明治大学で、映画の並木も同じ設定になっている。<br />
まわりも本人も、プロでの活躍を期待していたが、学徒動員され、ベトナム近海でアメリカ軍の攻撃を受け、帰らぬ人となった。<br />
参考に : <a href="http://www2.asahi.com/koshien/special/kiroku/TKY200506210180.html">天才投手・嶋、2試合連続の大偉業（asahi.com）</a>、<a href="http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/senjin/shima.html">嶋清一（和歌山県情報館）</a></p>
<p>嶋清一さんのことは、松坂大輔さんが甲子園で活躍したときに知った。<br />
それほど高校野球に興味があったわけじゃないけれど、同じ「大輔」のよしみで、なんとなく松坂さんのニュースは気になっていた。<br />
が、その「松坂よりすごいのがいた」、と。</p>
<p>松坂さんは来期以降、アメリカの大リーグに移籍することが確実となった。<br />
今後、松坂さんの大リーグでの活躍のニュースもどんどん飛びこんでくるだろう。<br />
ぼくはそのたびに嶋さんのことを思い出すに違いないし、忘れない。<br />
平和であってこそ、その夢が実現できるのだ、と。</p>
<p>おまけ : 上野樹里さん演じる恋人との別れのシーンは、東京からの電車の中とプラットホーム。<br />
こりゃまた、<a href="/archives/158/">「ラブストーリー」</a>の思い出し泣きでつられる。<br />
たしかに。<br />
電車に乗る兵士というのは、戦争という止めることのできない大きなものに流され連れられていく感じを視覚的によく暗喩していると思う。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
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		<title>「マイ・ボス　マイ・ヒーロー」</title>
		<link>http://www.dohc.sytes.net/archives/650</link>
		<comments>http://www.dohc.sytes.net/archives/650#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 18 Oct 2006 13:57:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Dai</dc:creator>
				<category><![CDATA[DRAMA]]></category>
		<category><![CDATA[MOVIE]]></category>
		<category><![CDATA[韓流]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dohc.sytes.net/index.php/archives/650/</guid>
		<description><![CDATA[
発売元 : ジェネオン エンタテインメント
品番 : OPSD-S377
日本テレビ「マイ☆ボス　マイ☆ヒーロー」公式ホームページ
ドラマ「マイ☆ボス　マイ☆ヒーロー」がよかったので、そのオリジナルということで見た。
 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B63GN6/dohc-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000B63GN6.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="マイ・ボス マイ・ヒーロー" style="border: none;" /></a><br />
発売元 : ジェネオン エンタテインメント<br />
品番 : OPSD-S377</p>
<p><a href="http://www.ntv.co.jp/boss/" target="_blank">日本テレビ「マイ☆ボス　マイ☆ヒーロー」公式ホームページ</a></p>
<p><a href="http://www.ntv.co.jp/boss/" target="_blank">ドラマ「マイ☆ボス　マイ☆ヒーロー」</a>がよかったので、そのオリジナルということで見た。<br />
ヤクザが組の跡目相続のために高校にいって勉強しなおす、という基本設定は同じ。<br />
こちら韓国映画版の方は、より描き方が重い。<br />
心をよせる同級生をまつわるエピソードはずっと暗く、ヤクザ同士の暴力シーンもちょい演出過剰。<br />
学校の不正をめぐって対立する組のヤクザがのりだす、熱血親父肌の担任教師もその不正とたたかって暴力沙汰に巻き込まれる…など、さらにややこしいエピソードも。<br />
でも、ラストの学校前の抗争シーンで、雨とスローモーションを印象的につかって、同級生から主人公にたいして心を痛める心情を表現するあたりは、日本ドラマ版の方にも継承された。</p>
<p>しかし、全体としては、日本ドラマ版のアレンジの仕方、力点の置き方を再評価することになった。<br />
<a id="more-650"></a><br />
何より、授業や勉強の大切さにしっかり立脚したこと。<br />
「ツルゲーネフ」のエピソードでの、文学を学ぶ意味は感覚を言葉にして表現する力、歴史上のだれかに共感する力をつけることにある、と伝えるあたりは並みのドラマでは考えられない。<br />
そのことが結果的に、競争に勝つための勉強にたいして、知る楽しさ・喜びを得るために学ぶことを対峙する結果になっているのも興味深い。<br />
（このあたり、競争を激化させて「教育を再生」させるなんていってる安倍さんの教育改革に対するアイロニーだよね）</p>
<p>それから、クラスを軸にした学校で学ぶことの意味、体育祭や文化祭などの学校の行事で力を合わせるワクワク感などなど、ちょっと異色のシナリオが多かった。</p>
<p>…そんなの学園ドラマなら普通じゃん――と思うかもしれないけど、そうでもない。<br />
学園ドラマの多くは、学校はただ主人公たちの集合場所というだけで、クラスという集団全体が問題になることは少なくたまたまクラスにいる一定のグループしか視野に入っていないといったものが多い。<br />
あえていうなら、あくまで（単なる場所としての）「学園」ドラマであって、（教育内容をふくんだ）「学校」ドラマではないというのがミソ。<br />
この点で画期的だったのが「金八先生」シリーズだが、一方で「金八先生」シリーズのなかで、勉強の意味に迫るエピソードの割合は案外低いと思う。</p>
<p>まあ、たしかに韓国映画版の方は、1時間半～2時間という映画というメディアの限界もあったと思う。<br />
舎弟役の濃いキャラぶりとか、担任の先生のいい人ぶりとか、ドラマ版を上回ると思われる部分もなくはないので、日本ドラマ版をおもしろいと思った人には一応おすすめ。</p>
]]></content:encoded>
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	</channel>
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