愛煙、嫌煙の2分論よりも…

なかなかおもしろいテーマじゃない?
 
ぼくは基本的にタバコを吸わない。
といっても根っからの「嫌煙」ではなく、学生時代には吸っていた。
しかしそれも、多いときで週に1箱ぐらいで、だんだんに月に1箱…とスパンが長くなって、いつの間にか吸わなくなった。
そういう意味では、「愛煙家」の気持ちもわかる「嫌煙家」、といえなくもない。
 
しかし、現状、どうもおたがい気持ちよく共存するという社会環境ができていないと思う。
 
「今日のテーマ」は「分煙化が進んでる」という前提になっているけれど、分煙の飲食店に入っても「禁煙席」や注文のカウンターにたどり着くのに喫煙席を通っていかなくてはいけない「おマヌケ分煙」は数知れず。
カラオケボックスなどは、個室に分かれているせいか喫煙を問われることはないけれど、部屋の内装や空気にタバコの臭いが気になることは少なくない。
 
一方、「禁」煙席という表現は、喫煙者にとってはなんとなく「カチン」とくる表現なのではないか。
おたがいが気持ちよく共存するための工夫をもっとこらすべきだと思う。
 
そのために考えなくてはいけないのは、第一に、やはり喫煙者の方が「加害者」になることが多いということ。
タバコを吸わないことで人に迷惑をかけることはないが、喫煙者がタバコを吸えばその煙などがまわりに迷惑をかける。
興味を持ってみているのだが、残念ながら、「あ、あの人紳士的に吸ってるな」という人に出会ったことがない。
JT(日本たばこ産業)が一生懸命マナーキャンペーンのCMをやっているが、そうしたテレビ番組の登場人物のなかにもそう思わせる人は登場したことがない。
 
第二に、現在の日本ではすでに喫煙者は少数者であるということ。
「2007年『全国たばこ喫煙者率調査』」(JT)によれば、喫煙者の割合は男女計で26%。
「禁煙席」のような、どうもタバコを吸わない方が特別という印象の表現はすでに時代遅れだと思うのだ。


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