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「ボウリング・フォー・コロンバイン」

ボウリング・フォー・コロンバイン
発売元 : ジェネオン エンタテインメント
品番 : PIBF-7549 / 定価 : 4,935円(消費税235円ふくむ)

「Bowling For Columbine」公式ホームページ
「ボウリング・フォー・コロンバイン」日本版公式ホームページ

遅ればせながら、テレビ放送(の録画)で見た。
全部に共感できるわけじゃないけど、マイケル・ムーアというのはなかなか大事な存在だと思う。
銃社会に異論を唱え、イラク戦争にものをいう――一般的なアメリカ人のイメージにたいして、(当たり前だけど)そういうアメリカ人もいるんだということを確認させてくれるのだから。

「華氏911」とも共通するが、マイケル・ムーア自身のしゃべりだけでなく、被害者との信頼関係をつくり、彼らに発言の機会をあたえ行動を励ましているところがいい。
「銃をもつことはアメリカの憲法で保障されている」「テロとのたたかいのためには多少の犠牲もやむをえない」などの一般的な議論にたいして、その「雰囲気」から生まれてしまった具体的な犠牲者の姿をつきつけることで「彼らを犠牲にしてまで必要なのか」「この犠牲者を前にしていえるのか」と真剣な再討論をよびかける。

そして、この映画でも、「視聴率が取れるから」と犯罪番組をつくり、結果として国民に恐怖感を植えつけて、その恐怖感で銃の流通などの商売が生まれる、銃が流通するから犯罪が生まれる…というアメリカ社会の「恐怖スパイラル」とでもいうべき「構図」を描く。
裏返していえば、簡単に「これが一番悪い」という答えを導き出すようなことをしていない。
「簡単にしようとするところに、思考停止がうまれる」――というのは「バカの壁」のウケウリだが、なんでもインスタントでいいというもんじゃない。

しかしあえていうなら、「華氏911」で自分自身が感じたマスコミ批判の姿勢は、この映画でも再確認できた。
当たり前だ。
「恐怖スパイラル」においても大マスコミが一定の役割をはたしているのだから。
そして何より、テレビがやってくれるなら、マイケル・ムーアはわざわざ映画をつくる必要もない。
観客もわざわざお金を出して映画館までいかなくてもいい
…と、今回テレビ放映を見て書くのもなんだが…。
まぁ視聴率がとれるとふめばこういうこともありえるだろう。
そこに希望もあるんじゃないの? 少なくとも日本においては。

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