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「パッチギ!」

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

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以前に「チルソクの夏」を紹介したが、いわんとすることはとても似ている。
日本、韓国、北朝鮮…地理的に間にある海や川にたとえて、それぞれの国のあいだにあるあつれき、障害の不条理さを描く。

本作は、日本と朝鮮半島の間にあるあつれきを映像から感じるエネルギーとして描いているので、よくも悪くもインパクトがある。
その描写については、そこまで暴力的に描く必要があるか、という議論は十分ありえるとして、テレビでみる井筒監督そのまんまの「怒れ!若者!!」というメッセージなのだろう。

劇中では「イムジン川」という朝鮮の歌が日本で放送禁止となっている問題をめぐってひと悶着くりひろげられる。
やめろという放送局の上層部にくってかかるプロデューサーのセリフがふるってる。
「あんた、日本の憲法知ってるのか?」
映画製作中はそんなことが起きるとは思ってもいなかったろうが、NHKと自民党中枢がゆ着して、まさに朝鮮の人たちにただならぬ悲劇をもたらした従軍慰安婦についての番組を改編させるという事態が明るみになった。
「憲法を知らない」のが政治家で、しかも彼らが自分たちの都合のいいように憲法をかえようというのだから、ずっとたちが悪い。
結果として、「いま」のメッセージとして重みを増した。

とにかく、青年がうっ積した怒りで大暴れするのは定石として、登場する大人たちは、自分の立場でいうべきことをいい、怒るべきときは怒る。
とくに在日朝鮮人の親父さんの話は、あまりに重くつらい。
しかし、この姿勢もかっこいい。

映画を見たのはちょっと前だが、きょうはアメリカなどによるイラク攻撃開戦から2年の「記念日」。
アメリカとともにイラクに派兵をした37カ国のうち、過半数の19カ国がすでに撤兵、もしくは撤兵を予定しているとのこと。
「国際社会」を口実にイラクに自衛隊を派兵した日本は、日々国際社会の少数派となろうとしている。
たしかに、もっと怒るべき!だ。

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