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「バンジージャンプする」

バンジージャンプする [DVD]

「バンジージャンプする」公式ホームページ

17年前、別れ別れになった初恋の女性。
17年後のいま、彼は教室の教え子のなかに彼女の面影を見つけて…。

またまた韓国映画だが、あらすじが魅力的だったのが見に行ったいちばんの理由。
そして、主演のイ・ビョンホンの「美しき日々」以外の演技を見てみたかったのと、以前紹介した「永遠の片想い」でなかなかの演技を残して、最近自殺してしまったイ・ウンジュへの追悼の意味をこめて。

17年前のすれ違いから一気に現代にひきつけて、教え子のなかの彼女の面影にとらわれる主人公の姿、17年前の理由とを一気にひきつける展開は、ちょっと強引ですらあるがぐいぐいとひっぱっていく見ごたえあるストーリーだった。

主演のイ・ビョンホンもちょっと「トホホ」な風情も見せて、「けっこうかわいい表情もあるなぁ」と興味深く見たし、イ・ウンジュの感情ほとばしる演技を見ると、本当に自殺が悔やまれる。

と、かなりいい線をいってると思うのだが、個人的には…

「17年後の教え子って、男子かよ!」のショックがかなり大。
同性愛の中途半端な描き方は、すごくよくないと思う。
で、全体としてかなりどんよりしたトーンになっちゃってるし。
これがせめて女子生徒だったら、違うあつれきはあるだろうけど、それなりのあかるい結末に展開できると思うんだけどなぁ。
実際、教え子のほうは、家族の関係などが描かれず、かなり地に足の着いてないキャラクターになってしまっていた。

つきつめると、ぼくは「生まれかわりもの」の映画には共感できないということがよくわかった。
ぼくの彼女を紹介します」もそうだったし、古くは「ゴースト」とかもぜんぜんダメだった。

「姿かたちは変わっても、心はあの人…」っていうけど、人を好きになるってのはやっぱりその人の背負ってる全体像に対してだと思う。
最初の(生前の)恋愛のスタートは、心もそうだけど、姿かたちをふくめてのものだったはず。
実際、今作でもおたがいの一目ぼれからはじまってるし。
現実の人間関係でも、初対面では「○○に似てる」と思っても、つきあいが深まってくなかでむしろその人らしさの方の魅力が輝いてくるもんじゃないかなぁ…。

というわけで、「生まれかわりもの」っていう一ジャンルが確立されることを期待します。
そこはさけて通れるから(苦笑)。

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