Web2.0の原典

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iNTERNET magazine 2006年1月号 make innovation with technology ! [雑誌]
発行元 : インプレス / 定価 : 1,050円(消費税50円ふくむ)

オライリー氏の「What Is Web 2.0」が掲載されていたので、バックナンバーを入手。
Web上でも同じものが読めるんだけど、アナログ人間の自分としては、紙媒体で見直すことで印象がつよくなるし、自分の財布を痛めることの意味もあるだろうということで。

なんかまことしやかな規格っぽい名称にもかかわらず「Web 2.0」ってのはここ最近の「傾向」ってことだ。
やや拍子抜けの感もあるが、なだらかにすすんできたWebの発展の質的変化をとらえるというのはなかなか意義深いと思う。

とくにユーザー参加、クライアントPC参加の視点は、従来型の「ホームページに関することはサーバーの仕事」という固定観念に大きなインパクトがあった。

ちょっと前に「最近のカーナビはすごい」と話題になったのだけれど、地図情報という既存のデータと、クライアントとしてのカーナビととらえるとちょっとおもしろい。
たとえば発売時点ではデータに載っていなかった新しい道路ができたとする。
カーナビを搭載した車が、その道路を数度通過することで、もとのデータに「ここに新しい道路ができた」とくわえられる。
さらにその道路を時速何キロぐらいで通過したかということが、別の道の迂回路として有効かどうかを判定する基準になる…とか。
または、ある瞬間にカーナビが列をなしてゆっくりすすんでいる現象をとらえたら、渋滞が発生しているのがわかる…とか。
こういうのは、ユーザーが多いカーナビ(の商品やメーカー)ほど、情報が正確になっていくなぁ…とか。

要するに、Web2.0ってのは、一つの考え方、とらえ方なんで、いろいろ考える上で、結構おもしろい。
逆にいえば、従来のマーケティング的な手法をWebビジネスとして翻訳したものといえるかもしれない。


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