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「UMLモデリングレッスン――21の基本パターンでわかる要求モデルの作り方」

UMLモデリングレッスン 21の基本パターンでわかる要求モデルの作り方
著者 : 平澤章
出版社 : 日経BP社 / 定価 : 2,520円(消費税120円ふくむ)

良書!!

この間、何冊かの UML 本を読んできたが、UML の記法だけで終わっているもの、複雑な設計にまともに挑みかかって消化不良で終わるもののどちらかという感じだった。
この本で、いくつかのパターンをみて、ホント UML 設計の本質にふれたような感じがした。

ぜったいつかえる。
21のパターンごとに付せんを貼り、「目次でパターンを確認」、「付せんでたどり着く」というのができるように「チューニング」をくわえた。

ちょうど、オブジェクト指向を学びはじめて、 などのオブジェクト指向言語の言語仕様を解説したものをいくら読んでもさっぱりピンと来なかったのが、デザイン・パターンを学んで「なるほど!!」となったのに似ている。

  • いくらリフティングがうまくても一流のサッカー選手にはなれない。
  • ねじやピストンリング、コンロッドをいくら眺めまわしても、エンジンの構造は理解できない。

ただ、クラス図以外は、ステートマシン図がちょっとでてくるぐらいなので、「これで本当にいけるのか!?」の感も。
続巻に期待。

p.s. O/Rインピーダンスについて、この本ではじめて理解できた orz

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「ワークブック形式で学ぶUMLオブジェクトモデリング」 & 「正しく学ぶソフトウェア設計」


著者 : ダグ・ローゼンバーグ, ケンドール・スコット
訳者 : 今野 睦, 長瀬 嘉秀, テクノロジックアート
出版社 : ソフトバンククリエイティブ / 定価 : 2,625円(消費税125円ふくむ)

この間、UML の勉強をすすめてきたのだが、「いくらやっても実際の仕事でどうつかうのかわからない」というジレンマに陥っていた。

最初の「ワークブック形式で学ぶ UML オブジェクトモデリング」は、要求分析から、実際にコードを書くプログラムの間を埋めている本としては、いままで見たことがないほどにていねいだ。
これまでにもできあがった UML 図から出発してコードを起こす、という本は何冊か読んだ気がするのだが、この本ではとくに要求分析で UML にどう記載していくかという部分がていねいでうれしい。
ただ、ちょっと表現がまだるっこしいのと、完成したシステム(サンプル・コード)が載っていないので達成感が不十分なのとが気になるところ。
実感として、「こんな感じでいいのかなぁ」という不安があった。


編集 : 日経ソフトウエア
出版社 : 日経BP社 / 定価 : 1,995(消費税95円ふくむ)

そして次に読みはじめたのが、「正しく学ぶソフトウエア設計」。
この本は「日経ソフトウエア」誌からの記事の寄せ集め。
ちゃんと照らし合わせたわけではないが、過去に紹介した「日経ソフトウエア プレミアム総集編 プログラミングまるごとパック」あたりと、だぶっていそうで、なんとなく損した感もないではない。

しかし、この寄せ集めはツボ。
短い記事がたくさん出ているというのが功を奏して、上記の不安に対して、こんなプロジェクトでも、あんなプロジェクトでも同じように UML をつかった分析をやっている、という感じで納得納得。
この2冊の連携、おすすめです。

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「デザインパターンワークブック」

オブジェクトテクノロジーワークブック VOL.3デザインパターンワークブック
著者 : 岡村 敏弘
出版社 : 翔泳社 / 定価 : 2,394円(消費税114円ふくむ)

デザインパターン3点セット、Part3。
タイム・ラグができてしまったが、デザインパターンを学ぶのに並行してつかっているテキストのラストがこれ。
以前に紹介してきた「オブジェクト指向ワークブック」「UMLワークブック」のシリーズ第3弾でもある。
慣れというのもあるけれど、「あー、あの本のだいたいこのあたりにでていたな」という、視覚的な印象がつよく残ってくれるのがありがたい。

…デザインパターンの紹介になってないな。
ちょうど、「Java開発者のためのアンチデザインパターン」と、GoF本のあいだぐらいの抽象度なので、「Java開発者のための…」のサンプルコードでパターンの実例と雰囲気をつかみ、この「デザインパターンワークブック」で抽象化するとともにUMLで視覚的な記憶を起こし、念のため(というかハッタリか?)で、GoF本を確認する、という感じで使っている。

いずれの3冊とも1冊をとりだすと、「自分のレベルにぴったり」とはいいがたいが、3冊のコンビネーションはなかなか当たりです。

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「かんたんUML」

かんたんUML
著者 : オージス総研
出版社 : 翔泳社 / 定価 : 2,079円(消費税99円ふくむ)

ちょい古で、読みかけだったのをクリアー。

全体として、かなりもりだくさんの内容。
「UML導入して成功しちゃったよ」物語(小説風)、トップマネジメントレベルでのUMLの意義など、いまUMLを身につけることがもとめられているという(ぼくのような)人には、はっきりいってムダな部分が多い本。
まあ、時代の要請というか、すでにUMLが一般化してしまった現時点ではそのあたりはそもそも存在意義がないような気もする。

途中の、例をもちいた分析・設計の解説こそが目玉なのだろうが…やっぱりまどろっこしい。

で、最後のUML技術者認定試験対策の部分は、これはたしかに類書がない感じだが…UML技術者認定試験そのものが、「UMLモデリング技能認定試験」にかわってしまったのね。

その辺もふまえて「かんたんUML[増補改訂版]」が出ているようです。
読んでみる?

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「コンサルタントになる人のはじめての業務分析」

コンサルタントになる人のはじめての業務分析
著者 : 窪田寛之
出版社 : ソフトバンク / 定価 : 2,730円(消費税130円ふくむ)

UMLの実践的な勉強をしたくて買った本。
実際の業務を分析して、そこから出てくる要求をUMLで仕様化するというのが主題ようだったからだ。

しかし、残念ながら結論にいたる過程の部分、思考のプロセスをもっと知りたかったという感じで、ちょっと早足すぎる感じだった。
…それとも自分がついていけなすぎなのか。

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「10日でおぼえるUML入門教室」

10日でおぼえるUML入門教室
著 : オージス総研
出版社 : 翔泳社 / 定価 : 2,940円(消費税140円ふくむ)

CD-ROMに「Konesa」というUMLツールの体験版が付属しているし、著者もその開発元であるオージス総研
となると、予想できる通り、あまり問題意識をもたないで「10日」をすごしてしまうと、Konesaのつかい方は覚えても、UMLを学んだことにはならないという状態に陥ってしまうかもしれない。

ぼくは、Konesaとやらのツールの将来性に不安を感じたのもあって、Eclipse のプラグイン、「Eclipse UML」をつかって読みすすめた。
十分、対応関係がある上に、Eclipse と Eclipse UML の操作に親しむこともできた。

この本の存在意義としては、UMLで描いた図が結局どういう(Javaの)コードになるのか、というサンプル。
この点ではこれまでに読んだ本のなかでも充実しているうちに入ると思う。

デザイン・パターンに若干(ほんとにちょっとだけなのだけど)ふみこんだりと、ある程度ステップアップの余地もあり。
そんなに悪い本ではないという印象。

しかし、これを書くにあたって調べたところ、やはり Konesa は販売中止の旧製品となってしまった。(ちなみに現行製品は「Elapiz」で、Konesaでの資産が生かせるとなっているので、データをインポートすることはできるようだ。詳しくはこちらのPDF
こういうことが起きると、書籍としての役割も賞味期限切れの感があるのは残念だ。

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「なぜ、あなたはJavaでオブジェクト指向開発ができないのか―Javaの壁を克服する実践トレーニング」

なぜ、あなたはJavaでオブジェクト指向開発ができないのか―Javaの壁を克服する実践トレーニング
著者 : 小森 裕介
出版社 : 技術評論社 / 定価 : 2,289円(消費税109円ふくむ)

この間、UML を中心に勉強してきたが、UML と実際のコードとの橋渡しの部分があいまいだという自己認識にいたった。
で、買ったのがこの本。
前半ぐらいは、オブジェクト指向の用語解説的なものが入るので、これまで買った本とダブる部分が多かったが、UML がでてきて以降の部分は、おぼろげながらイメージがわいてくるようになった。
くわえて、オブジェクト指向プログラミングのメリットの一つといわれる再利用性についての実践に紙幅をさいており、これもこれまで読んだ本では実践的につかめなかっただけに収穫である。

ちなみに、内容としては、じゃんけん、ばば抜き、七並べなどカジュアルな素材を用いて解説しているし、イラストや書籍デザインもポップ調。
なぜか表紙などのブックカバーだけが、いわゆるビジネス書風のいかめしいデザインだし、けっこうガツンとくるタイトルだし…で、「固そう、つらそう」のイメージだったが、いい意味で肩透かし。
あえて、「カジュアルな入門書」としておすすめ。

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「UMLワークブック」

UMLワークブック

著者 : 山田 健志 / 出版社 : 翔泳社
定価 : 2,079円(消費税99円ふくむ)

同シリーズの「オブジェクト指向ワークブック」が自分的に「あたり」だったのと、UMLを勉強中ということでチョイス。

「ワークブック」というタイトルどおりの書き込み式で身につける感じは前作と同様にいい感じ。
しかし、本書は「オブジェクト指向…」にあった「現実をどうとらえるか」「どう反映させるか」という点の印象が弱い。

野球とホテルの予約システムという、コンピュータ・システム的に遠そうなものと近そうなもの、大きく2つを例にしながら全体はすすんでいく。
その点ではけっして題材が現実離れしている印象はないのだが…。

なるほど。
例の状況説明もふくめて、図示のすべてが基本的にUMLでおこなわれているから、UMLから入ってUMLを学ぶ、すなわち「狭い世界のなかにいる」という印象がつよかったのだ。
確かにUML以外の図表で状況を説明するのが適切なら、そもそもUMLの必要がないという自己矛盾におちいってしまう。
著者の「信念」としてUMLによる図示をつらぬいた、ということなのだろう。

それはそれで間違いだとは思えない。
しかし、つきあっている読者にはなんとも単調な印象が…。
UMLを身につけたいという確固たる意思を前提にした良書。